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悼む人

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悼む人を読んだ。
読む前から難しい本かな?きっと死生観を問われる本だろうからなんか覚悟して読まなければいけないような気がしていた・・・。

でも、読み進めると、やめることができなくて夜中までかかって一気に読んでしまった。
読んだあと、なんでかわからないけれど、涙が止まらなかった。

多くの人の死を目の当たりにして以来、亡くなった人を悼む旅に出る静人。
その行動を理解できない周りの人たちを相手に、自らも理解できているとはいえないながら必死に息子を守ろうとする母。その母が、末期の胃癌に。静人に知らせることなく待ち続ける母。
そして物語の最後に母は旅立つ。静人は母の最期に間に合ったのか。微妙な書き方しかされていない。いや、多分間に合わなかったのだろう。
「間に合わなくても、愛する者を待てる幸せが私には残されている。」
最期になってまでこんな気持ちをもてるだろうか・・・。

そのとき静人はどうするのだろう。最大の理解者であった母にも他の人と同じように悼みを行うのだろうか。

この本の参考文献を見て本当に驚いた。8年という長い歳月をかけて完成した大作だけに、臨終の描写がすばらしい。人間の最期ってほんとうにこんなだろう。聴覚だけは最期まで残されていると聞く。最後まで聞いていてくれるんだということを忘れてはだめなのだ。




最近、長寿医療センターでシリーズで行われている「地域をつむぐ医療文化を語る会」という勉強会に通っている。
「家で看取る」というところが一番のテーマなので、治療が有効でないとわかり、慣れ親しんだ自分の家で最期を迎えられるようにどうやって地域と病院が連携していけばよいかを探るために、いろいろな方法で成功しているホスピスの看護師や先生が講演をなさることが多い。
その講演のひとつで、

「日本人にとって死に目に会えたかどうかが、残された家族のその後の人生にとても大きな影響をおよぼす」というようなことを言われていた記憶がある。確かにそうかもしれない。
消えかけようとしている命の火をなぜ心臓マッサージまでしてつなぎとめようとするのか、疑問に思うことは幾度もあった。でも、この話を聞いてその意味がはっきりとわかった気がした。
それは患者さん自身のためでなく、ほとんどの場合残されることになる家族のためなのだ。
遠くから来た娘や息子が駆けつけたとき、心臓が動いていれば、「間に合った、待っててくれたんだ」ということになる。それがたとえ心臓マッサージや延命装置でつなぎとめられた命であったとしても・・・。
患者の治療だけでなく、残された家族のために精一杯のことをするのも医療者としてのもうひとつの使命なのだと思う。

あー、でもだから、私はラストシーンで泣いてしまったのだ。。。なんで、最期にひと目あわせてあげなかったの!!意地悪だなぁ。





人は死んだらだんだん忘れ去られていく。大切な人のことでさえも。もちろんそれでいいのだし、立ち止まってはいられないのだからそうでなければならない。
でも、たとえば自分の子供を亡くした人が、この子の存在を自分だけでも忘れずにいたいと思っても、覚えていられないことに腹立たしさや罪悪感を感じないだろうか。
もし、静人のような人が存在するのなら、本当に大切な命がこの世に存在していたことを覚えていてくれるなら、誰でもいいから悼む人になって欲しいと思うのは、不思議なことではないかもしれない。


この本を読むまでは、ぽっくり死にたいと思っていた。
だけど、人の人生は自分のためにあるだけではない。残されることになる人のことも考えなければならない。それに、残された時間に自分のやり残したことを終えて、いい人生だったと旅立つ方が悔いのない最期を迎えられるのだろう。でも、そのためにはきっと耐え難い苦しみがあるはずで、恐くて自分にはまだそんな覚悟はないけれど。。。

考えさせられたことは3つ。

人生、なんのためにどうやって生きるのか。

人の死に、人の命の尊さに大きい小さいがあるべきではない。

無償の愛とは。



「悼む人」は本当にいるのかもしれない。
「この人は誰に愛されていましたか、誰を愛していましたか、どんなことで人に感謝されたことがあったでしょう。」
と問いかける人が。

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